数独作家、数独を語る
今日は数独について考えてみたいと思います。ゲストは、Castyさんとホネロクオさん。nikoli.comやケータイパズル数独で、数独の問題をとってもたくさん作っていただいているおふたりです。たくさん作ってきたからこそ見えてくる数独の深い話が聞けるかも? ニコリからはいつもの(金)と(竹)が参加しました。
(竹)今日はお越しいただいてありがとうございます。実は、おふたりはnikoli.comやケータイパズル数独で数独をたくさん作っている作家トップ2なんですよ
(竹)おふたりとも、数独以外のパズルもたくさん作っていらっしゃいますよね
(竹)やっぱり数独が作りやすいんですか?
(金)そうなんですか
(竹)そういえば、ホネロクオさんはインタビューのときにもおっしゃってましたね。載ることがモチベーションだ、って
(竹)インタビューといえば、Castyさんはインタビューで『数独は作るのにいちばん時間がかかるパズルだ』というようなことをおっしゃってましたよね
(竹)とすると、数独ってたくさん作るのには向いていないパズルなんでしょうか?
(竹)といっても、やっぱりハタンしたりはしますよね。この先どう数字を置いても問題として成立させられない、というような
(金)でも、難易度でいえば、幅広く、いろいろな難易度の問題を作っている印象があります
(金)Castyさんはどうですか? それこそまんべんなく、らくらくからたいへんまですごく幅広く作っていますけど
(金)じゃあ、よくハタンする?
(竹)最初から作りなおすんですね。途中まで作った状態でコピーしておいて、そこから作りなおす、というようなことはしないんですか?
(竹)へええ。そこまでいくにはかなりの慣れが必要そうですね
(金)作り慣れるのがいちばんのコツといったところでしょうか
(竹)先ほどホネロクオさんが、自分のパターンに持ちこんで作る、というお話をされてました。逆に、似たような問題ばかりできてしまって困るようなことはありませんか?
(金)作っていて似た流れになっちゃうことはありますよね。そもそも、数独って作家の個性が出しにくいパズルですよ。数独で個性的な問題を作る作家というと、あかしょうびんさんくらい?
(金)そのくらいですよね
(竹)そのあたりの意識はどうですか? 個性を出したいと思ったりはしないんですか?
(金)Castyさんは数独に限らず、どのパズルでもそうですよね。個性をなるべく出さないようにしている感じがします
(竹)いつも個性的なアイディアが出るわけじゃないですもんね
(竹)ところで、数独といえば、かつて世界中でブームをよんだことがあるパズルです。ブームになった当時、実感はありました?
(竹)Castyさんはどうですか?
(竹)ボクも当時は読者でしたけど、実は同じ気持ちでした(笑)。ニコリでは、数独ブームのあとカックロやスリザーリンクといったほかのパズルも世界に発信しているんですけど、今のところ数独ほどは定着していないんです。数独のなにがよかったんでしょうか?
(金)ルールはわかりやすいですよね。意外に奥が深いし
(金)数字を書きこむというのも、イギリスの新聞には合っていたのかもしれないですね。もともとクロスワードという文字を書きこむパズルがあったから
(竹)問題を作るときの話をもう少し突っこんでみましょう。自分の中で、数独について『これだけは守ろう』と思っていることはありますか?
(竹)たとえば『表出数字(最初からあかされている数字)は○個以下にしよう』というような制限はあります?
(竹)最終的には何個くらいが多いですか?
(金)だいたいそのへんに落ちつきますよね
(竹)解き味重視ということでしょうか?
(竹)ホネロクオさんはどうですか? 個数は決めています?
(竹)たまたまその個数で収まっている感じですか?
(竹)そのあたりはおふたり対照的ですね
(金)わからないよねえ
(金)数独作家が問題を作るときのパターンって、実は人によってかなり違うのかもしれませんね。だから、ほかの作家の問題をマネして作ろうとしても、なかなか作れない
(竹)不思議ですよね。個性がないというわりには、他人の問題はマネしにくいなんて。数独は『個性がない』んじゃなくて、『個性がわかりにくい』だけなのかもしれませんね
(竹)そろそろお開きにしたいと思います。せっかくの機会なので、数独を解いてくださるみなさんへなにか一言ずつお願いします
(竹)ありがとうございました。これからも数独の問題をいっぱい作ってくださいね
座談会開催 : 2010年7月 2010年8月11日公開



