たくさんのパズルをつくっている339さんは、いったいどんな人なのでしょうか。nikoli.comの編集長、ニコリの(金)がいろいろとお話をうかがってきました。
339というペンネームは本名のもじりなんですね。独身男性24歳。なかなかの好青年ですよ。
(金)現在の身分は学生なんですね
339はい、情報工学専攻の修士の2年なんですが、実は、明日が卒業式なんです。来月からは研究職のサラリーマンになります
(金)どんな研究をされているのですか?
339研究テーマは暗号です。どっちかというと、暗号を破る方の研究をしているのですが、世界の最先端の研究をやろうと頑張っています
(金)その研究はパズルとの関連はあるんでしょうか
339暗号を破るのにはパズル的な思考が役に立ちます。研究をしているというより、パズルを解いている気分なんで、こんなことをやっていて修士号もらえちゃっていいのかな、と思いますよ(笑)
(金)小さいころからパズルっぽいものは好きだったんですか?
339好きでしたね。幼稚園のときにはメイロジャンキーと言われていました。家族で遠くへ行くとき、メイロの本で遊ばせておけばおとなしかったんですよ。小学校低学年ぐらいではメイロをたくさん作ってました
(金)ペンシルパズルとの出会いはいつごろですか?
339中学2年のときに、ペンシルパズル本のスリザーリンク4を買いました。図書券をもらって、1冊はまじめな本を買ったんですけど、もう1冊は面白い本を買おうと思ってパズルの本にしたんですね。そのときには、ニコリ本誌は売ってなかったんです。スリザーリンクは、ルールを読んだらピンと来たんで選びました。解いたらやっぱり面白かったですね。スリザーリンクのペンシルパズル本の1~3も買って解きましたけど、そのころはニコリ本誌を知りませんでした
(金)ではいつから、パズル通信ニコリを知ったのですか?
339中学3年のときだと思います。教室でスリザーリンクを解いていたら、クラスメートが何でそんなもんやってるの? と声をかけてきて、じゃあこれあげるよ、とニコリ67号の書き込んでいない新しいのを1冊くれたんです。それからいきなりニコリに投稿するようになりました
(金)それはいい友人がいましたね。その方もパズルを作っている人なんですか?
339はい、実はニコリのケータイパズル数独にもnikoli.comにも問題を作っている作家さんなんです
(金)それはびっくりだ。ところで、中学3年で投稿をはじめてから、途中しばらく作らなくなった時期がありますよね
339そうですね。大学3年のときは学校が忙しくて、4年のときは1年間留学しちゃったんでこの2年間はほとんど作ってません
(金)そのあと大量に作るようになったのは反動ですか?
339それもあるかもしれませんが、通学時間が毎日往復で3時間もあるんで、その時間に作っていたら毎月大量にできちゃったというのもあります。あ、就職しても通勤時間は長そうなんで、たぶんパズルを作る時間はあると思います
(金)なるほど、それは心強い。339さんにとって理想的なパズルというのはどんなパズルでしょう
339いろいろな理想があるので、ひとつには絞れないですね。難しいんだけど、アイデア次第で簡単に解けるパズルがいいかな。研究テーマの暗号もそうなんですよ。普通に解こうとするとまず解けないんですけど、違う方法を思いついたら突破できることもあるんですね。突破したときの感動を味わってもらいたいですね。それとは少し違いますが、すごく難しいんだけど解く人が疲れない問題、解くためのモチベーションを維持させられる問題も理想です。あ、上級者も楽しめる簡単な問題、というのもぼくの永遠の目標ですね
(金)自分の作品の中の最高傑作は?
339今後になると思います。2年前に作った自分の作品を見直してみても、今は格段に進歩しているのがわかります。まだまだ腕は上がると思ってます。誰も知らない新しい発見はあるはずですし、もっと自分の思いを反映させた問題を作れるようになると思います。だから、最高傑作はまだなんです
(金)339さんにとってパズルとは?
339娯楽です。普通の娯楽という感じです。頭を使うのが好きですから
(金)40年後はパズルしてますか?
339間違いなくしています! たぶん作り続けます。発表する場があればね
(金)では最後に、解いているみなさんに対して、何かメッセージはありますか?
339気楽に解いて楽しんでもらえればうれしいです。ですけど、どの問題も作者がきちっと作り込んでいる問題なんです。じっくり考えると作者の思考が見えてくると思います。そこまでつきあっていただければ、さらにうれしいですね
インタビュー : 2007年3月 2007年7月25日公開
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