作家インタビュー第14回 おらけさん

作家コンテンツインタビュー作家座談会美術館の同配置問題スリザーリンクの同配置問題

おらけさんは29歳の独身男性。かに座でAB型。若いけど、パズル作家歴は長いのです。数字と格闘する仕事をしているんだって。

(金)小さいころは、どんな子どもだったんですか?

おらけ神童と言われてました(笑)。幼稚園に入る前から計算が好きだったんです。加減乗除全部できてました。親に、計算問題を出してくれとせがむような子どもだったんです。誕生プレゼントに、『ドンキーコングJrの算数遊び』というファミコンソフトをねだったのを覚えてます。二十歳よりずいぶん前にただの人になったんですけどね(笑)。あ、今でも暗算はけっこう得意ですよ

(金)神童のころにパズルもやってた?

おらけ幼稚園のころは、1000ピースぐらいのジグソーパズルにハマってました。頭は使わない根気系ですけどね。新聞の日曜版のクロスワードもよく眺めてましたね

(金)へえ、幼稚園児に1000ピースはすごいと思うよ。学生のころは何を専攻してたんですか?

おらけ教育です。先生になりたかったんです。1年だけ某中高一貫校の地学の先生になりました。将来のことを考えて今の職業を選んだんですけど、転職したいなーって思うこともよくありますね

(金)ニコリを知ったのは?

おらけ小学校5年生のときです。塾にペンシルパズル本があったのをコピーして解いたのが最初ですね

(金)パズルを作り始めたのは?

おらけ中1のときです。同級生にあぶら虫くんがいたんです。彼にニコリを教えて、ふたりで解いてたんですけど、いつのまにかふたりでパズルを作って解きあうようになってました。そのころは難問をゴリゴリ解くのが好きだったんで、お互いとんでもない問題を作ってましたね。解けるものなら解いてみろっていう感じでした。自然にニコリに投稿するようになって、載ったりボツになってりしてました。そのうちに、解いてもらう問題は、ひたすら難しいだけじゃだめだな、と気づきましたね

(金)パズルに得意、不得意はありますか?

おらけ思いっきりあります(笑)。カックロ、へやわけ、ひとりにしてくれあたりが得意です。美術館やましゅは、作るのは苦手ですね。新しいパズル全般に、作るの苦手なんですよ

(金)へえ、おらけさんでもそうなんだ。得意なパズルを作るときは楽しい?

おらけ楽しいですよ。むちゃむちゃノリノリで作ってます。いっちゃえいっちゃえ、すげーすげーみたいな(笑)。一手進めるとバリバリ進んでいっちゃうのが快感ですね。ノリで作ってるんで、緻密なことはあまり考えてないかも(笑)。自分が作るんだから、面白くなるに決まってるじゃないか、とは思ってますよ。パズルは好みがあるので、すべての人にうけるとは思ってないんですけど

(金)おお、強気(笑)。あまり解き直して手を入れたりはしないんですか?

おらけそうですね、作り終わって清書して解けたら完成。もちろん解けなかったときは手直しします

(金)やっぱり若いころに大量にパズルを作ったから、勘どころが染みついてるんだろうね。最初にパズルを作る人がそんな作り方をしても、いい問題はできないかも。解き直してみて解けないことはよくある?

おらけなんでこうなるんだろうなあ、ということはよくあります(笑)。へやわけのジャイアントは、8割ぐらいの確率でハタンしてますよ(笑)。注意力散漫なんですねきっと(笑)

(金)あらら(笑)。得意じゃないパズルはあまり解かないんですか?

おらけ解くのは好きです。どうやったらこんなに面白いパズルが作れるんだろうと思いながら解いてます。作るときには、解いて面白かったなと思った手筋を使ってみることもありますね

(金)パズルはどこで作ってますか?

おらけ最近、家で作るようになったんですよ。以前は授業中や電車の中だったんですけど、社会人に授業はないし、自転車で5分の通勤だから。どこで作っても、作ること自体は楽しみながらやってます

(金)ちょっと変わった問題を作るのが好きですよね

おらけそうですね。誰もやらないことをやるのは確かに好きです。うわーすごい! という感嘆される問題より、ため息を誘うような問題が作りたいですね。最終的に面白ければ、途中で疲れる問題でもいいと思ってます

(金)なるほど。自分がパズルを作るときの目標は

おらけおらけらしさの表現です。得意なパズルは何も考えなくても自分らしい問題になりますね。苦手なパズルは、自分らしさが出しにくいんですよ。スリザーリンクは個性が出づらいと思ってるんですけど、自分のやりたいことをやってると、おらけっぽいと言われたりします

(金)なるほど。おらけの問題はやっぱり違う、と言われたい?

おらけそうですね。パズルじゃなくてキャラクターで勝負したいと思ってるところもあるんで(笑)

(金)パズルへの情熱は冷めないですか?

おらけはい、あいかわらず解いてて面白いんで。作る方は波があるんですが、やる気ありますよ。パズル作りのモチべーションになってるのは、今一線級で活躍してる作者たちに評価されてることかな。あのおらけさんの問題なら面白いはず、って言ってもらえるのはうれしいですよね。今も、おらけ味が求められてるんじゃないですか? じゃあやってやろうじゃないの、って気になります。ご期待に添えるよう頑張っていきます

(金)力強いですね。これからもパズルを作り続けますか?

おらけもちろん。最近始めた人にも名前を覚えてもらえるようがんばります。見た目のインパクトは追求せずに、解いて印象に残る問題を作りたいですね。今まで解いた中でいちばん難しかったと言われるような問題なんかいいですね!

(金)では最後に、解いてくれるみなさんにメッセージを

おらけ難しい問題でも、ぜひあきらめないでください。最後まで解くと、疲れるかもしれません。だけどそのあとに、すがすがしい達成感がきっと得られるでしょうから。今まで解けなかったような難問を解き終わると、一回り大きくなったあなたが発見できるかも!


インタビュー : 2008年5月 2008年6月26日公開