17.04.18, 20:57   #17040001

あるかり / せんびき

カナオレやスケルトンやシークワーズには、
解くためにリストが必ず載っております、


これらの単行本は、一冊通して見るといろいろな種類のリストがあるため、
リストを眺めるだけで楽しいという一部の変……もとい、
魂ステージのレベルが高い方々からすると、垂涎の一品になるのです。


ただ、作る側からすると、テーマ決めほど厄介なものはなく、
・テーマがメジャーすぎると他の人と被る/もう誰かがやっている。
・テーマがマイナーすぎると伝わらない。
・テーマが大きすぎるとなんとなくぼやける。
・テーマを細かくすると網羅したくなるが、全部を組むのは難しい。


といった葛藤と戦いながらパズル作家は今日もテーマを決めるのです。
(※著者の個人的な感想です)


例を上げてみましょう。

スケルトンで、今回はJPOPの「曲名」でやってみたいなぁと思ったとします。

「あるかりさんの好きな曲」といったテーマで好き勝手に曲を挙げていくのも良いのですが、
槇原敬之やら吉幾三やらglobeやらミスチルやらの曲名が雑多に挙げられていても
読む方はとても困ってしまうわけで、
ある程度、もうすこし客観的な統一テーマが必要となるのです。

そもそも、世間的に「あるかりさん」がメジャーではありません。


じゃあということで歌い手さんを絞ってみましょう。
今年結成30周年を迎えました「スピッツ」にしてみます。


しかし、いくらスピッツが有名所だからといって、テーマを
「スピッツの野外ライブ『横浜サンセット2013』で歌われた曲」
なんかにしてしまうと、
(メジャーな曲が多かったとしても)
狭すぎてリストとしてはゆうゆうアウトになってしまうでしょう。

いまなぜ4年も前のライブのセットリストを持ってくるのかといった
理由付けにも苦労します。


逆に広く「スピッツの曲」とした場合、
初期のアルバム曲から入れることになりますので、
選択肢が多く、パズルを作るという観点では難易度が下がりますが、

そちらに気を取られてアルバム曲ばかり入れると
スピッツに詳しくない人からは「知らない曲ばかり」と言われますし、

そこそこ人気のある楽曲を集めたとしても、
スピッツに詳しい一部の方からは
「8823も漣も入っていないのでこいつはニワカ」とか言われかねません。
(※著者の個人的な被害妄想です)


といった色々な事に対処するような
どこからもクレームの付かない絶妙な落とし所としては
「スピッツのシングル曲」といった
ありきたりなテーマに落ち着くしかなくなるのです。


まあ、落ち着いたら落ち着いたで、
「両A面の場合の曲名の表記はどうするんだ」とか
「パフィーがシングルで出した“愛のしるし”の扱いはどうするんだ」とか
細かい問題が残ってはいますし、

他のパズル作家さんからは
ああ、あのときあんなに尖っていたこいつも
色々あって牙を抜かれたんだな
とか思われるかもしれません。


また、もしかしたら、
「30周年という節目の年だし」と考えた
他のスピッツ好きの作家とテーマがモロ被りする可能性もあります。

いろいろな試行錯誤と妥協と葛藤と戦いながら
それでもパズル作家は今日もテーマを決めるのです。


もしあなたがカナオレやスケルトンやシークワーズで
凡庸なテーマに出会ったとしても、

「ああ、もしかしたらこの人は色々な見えない敵と勝手に戦って
 最終的にこのテーマに決めたんだなぁ」といった

温かい目で見ていただけるとすごく助かります。

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